「障害犬タローの毎日」
佐々木 ゆり 文
三島 正 写真
捨て犬だったタローは、
運良く飼い主が決まって幸せになるはずでした。
でも生後一年ごろから
原因不明の病気にかかり、
体の先端が壊死を始めました。
生き延びるために四肢の切断を余儀なくされたタロー。
誰もがその境遇を哀れみ、
安楽死を選んだ方が良かったのでは?
と、一度は考えるかと思います。
しかし、タローは四肢を失って不便ではあっても
不幸ではありませんでした。
タローは、毎日を一生懸命生きて、不自由ではあるけれど、歩き、遊び、
他の動物たちとも仲良くやっています。
乙武さんの「五体不満足」を思わせる実話です。