「名もなき毒」
宮部みゆき 著
普通に販売されている飲料に青酸カリが仕込まれたという連続無差別殺人事件が物語の主軸になっています。
宮部みゆきさんの作品は始めて読みましたが、これほどたくさんのキャラクターを描き分けられる作者はすごいと思います。
毒は、青酸カリに留まらず、シックハウス症候群、土壌汚染、そして、名もなき毒にまで広がっていきます。
非常に奥の深い物語ですが、そのせいか肝心のストーリーの焦点がぼやけてしまったような気もします。
こういう作風なのでしょうか?もう何作品か読んでみたいと思います。