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かずもぐ

200510/6当店開設。東京在住 ♂ 自宅で猫を飼えない為に外猫を撮り歩いてます。

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2006/06/11
旗本退屈ニャンコ/第四幕/決戦!猫月城
【前口上】
え、本幕より新しくご覧になられるお客様の為、また、前幕(第3幕/第三幕/猫月城城下町恋歌)よりだいぶ時間がたちましての上映と相成りました故、ここに前幕までのあらすじをざっと述べさせて頂きますm(__)m

時は元禄、千二百石の軽輩ながら殿(徳川家)より「天下御免」の免状を授かる、旗本直参早乙女もんもん介、股間にキラリと天下御免の向う傷、猫呼んで「旗本退屈にゃんこ」。
ふとしたことで囚われの三毛姫と出会い、奸臣狸家老の支配する越前の国百万石の猫月藩へ。三毛姫の父君、藩主白猫太ゑ丞を救い出そうと単身乗込むべく、城下にて股間の向う傷のうずくまま劣情にあふれた探索の末、いざ猫月城本城へ・・・。
と、ここまでの活躍のおさらい。
それでは第四幕、開幕〜〜〜m(__)m


ヒタヒタヒタ・・・
一時を楽しんで城へと戻るご侍医の後をここまでつけてきたもんもん介。真暗闇で人通りも絶えた場所を選び、無言のまま一気に走りより抜身の一閃!
ご侍医の掲げる提灯をバサリ!と斬り飛ばした。
【ご侍医】「ひゃーっ。ひ、人殺し・・・いや、猫殺しぃ!」
腰を抜かしてへたり込むご侍医にもんもん介、
1150004455233417.jpg【もんもん介】「命が惜しくば騒ぐんじゃあない。ぷはっ♪」
「お主と狸腹黒太夫が企てし悪事が事、このもんもん介全てお見通し。今から成敗してくれようから、念仏でも唱えるがよかろう。ぷわはっ♪」
・・・言ってる事がちと矛盾するが、そういいながら刀を上段に振り被り、今にも打ち下ろさんと構えるともう堪らない。
【ご侍医】「ど、どうか命だけはお助けを〜m(__)m」
こうして観念したご侍医、謀略の全貌、お殿様の幽閉されし場所から警固の数まで全て洗いざらい白状した。
とりあえずこやつを放逐するわけにはいかんと一計を案じたもんもん介。先ほどの色店「ひさご屋」にとって返して訳を話し、捕え置くよう女将に頼み込んだ。

【女将】「え。よござんす。裏の布団部屋にでも押し込んでおきまひょ。」
そういいながら小手高に縛り上げる様を見てもんもん介、また股間の虫がもんもんして来た^^;
【もんもん介】「縄もいいもんじゃのう♪ぷはぷはぁっ♪」^m^
【女将】「あっ♪」



【門番】「あいや待たれい。身分と用件を名乗られるがよろしかろう」
女将とすることをしてさっぱりしたもんもん介、なんと猫月城表門より堂々と乗り込んだ。1150004501383507.jpg
見張所より警固の者二名からこう質されたもんもん介、

【もんもん介】「拙者、江戸の狸腹黒太夫殿より殿への火急の口上を伝えるべく仕った所存。ほれこのとおり、鑑札もござる。」
こういってご侍医より奪い取った鑑札を指し示し、只の鼻紙をさも重大事が書かれてる書状かのようにひらひらさせ、ついに開門させることに成功、城侍に案内されて城中奥深く、そのまま謁見の間へ。
その時ー<
br />


【家老手の者1】「待ていっ。この先何人たりとも通すわけにはいかんっ。」
ガラッと襖を押し開け、たすき姿にはや抜刀した侍数名がバラバラっと飛び出し行く手を塞いだ。
【もんもん介】「ネズミがチョロチョロ参らせ候♪ぷはっぷは♪」
いつの間に着替えたか、緋縮緬の地色に金糸銀糸の刺繍かがリ、鶴の白抜き松の青葉、亀の上には弁天様、裾には蝶があしらわれているというなんとも派手派手しい、まるで布団柄のような衣装で大見得を切る。
【もんもん介】「拙者将軍様より天下御免の免状を授かりし、姓は早乙女名はもんもん介。人呼んで旗本退屈にゃんこ。ぬしらの悪事はこの股間の三日月傷がしっかと見届けておるわっ。観念せいっ。ぷはっ♪」
言うが早いかパっと居合で目の前の侍を抜き撃った。
1150004518539475.jpg【家老手の者2】「ぎゃあぁあぁ♪」
魂ぎる悲鳴。城内は上へ下への大混乱。
【家老手の者3】「ええい、曲者だっ、出会え出会えぇ〜!」
【もんもん介】「曲者はそっちだ。我が奥義、諸出し流正眼崩し。受けてみよっ。ぱっ♪」
【家老手の者4】「ぐわわわわっ♪」

バッタバッタと並居る敵方を斬り倒し、存分に暴れまくったもんもん介。機を見て懐より件のご侍医から奪い取った薬箱を取り出し、大音声で一喝。1150004588058898.jpg
【もんもん介】「ええい控えおろうっ。この紋所が目に・・・」
「もとい。」

・・・^^;
「この背なの桜吹雪が・・・」
「もとい。もといっ!!」
・・・^^;;
「この猫月藩家紋の入った薬湯箱が眼に入らぬかっ。中に隠されしこの薬方は南蛮渡来の猛毒。お殿様を亡き者にせんとし貴公らの謀、すべて露見いたしておるっ。」
【家老手の者一同】「へへーぇm(__;)m」

もはや逃れられぬところ。家老一派は次々捕縛の憂き目に。



座敷牢よりこの城の藩主、恍惚呆之守が無事救出されたのは、夜も白々と明けようかという寅の刻。1150004538911107.jpg
猫月藩の危難を救いしもんもん介、城中の者と共に御前に進み出た。
・・・しかしガマの上に座った恍惚之守の、その名のとおり恍惚とした表情。もんもん介はそこはかとなく不安を覚えながらも口上を述べた。

【もんもん介】「ご無事で何より♪」
【恍惚呆之守】「よきに、よきにはからえぇ〜♪」
【もんもん介】「??」
「御大将が事なきを得た今、拙者これより貴殿の娘御、三毛姫殿を狸家老の手よりお救いに江戸へ参る所存。」

【恍惚呆之守】「飯は、飯はまだかぁ〜〜?♪」
・・・どうやら病はかなり進行している模様^^;
【もんもん介】「・・ではこれにて御免。ぷはっ♪」


1150004649073868.jpg多少の褒美も当てにしていたもんもん介、少しがっかりしながらも「ま、褒美は三毛姫♪」と思い直し、股間の退屈虫をうずうずさせながら姫の囚われし山上の庵へ、まだ明けきらぬ信州路を江戸へ向かって一目散に駆け出していったのである−

いよいよ大詰め、大団円なるかー
これにて第四幕は、幕ーm(__)m
2006/04/10
旗本退屈ニャンコ/第三幕/猫月城城下町恋歌

【もんもん介】 「これが越前の国が誇る名城、猫月城か・・」
 江戸を離れること50余里。三毛姫のもとより後をつ3-1.jpgけてきた狸家老らは江戸屋敷へ入り、どうやら狸は猫月藩江戸家老と見当をつけたもんもん介。その後はここ猫月城まで夜に日をついで駆けどおしてきたのである。
 一体何がもんもん介にここまでさせるのか。
【もんもん介】 「三毛姫・・ええおなごじゃった。必ずや救い出して、その暁には・・。股間の退屈の虫がうずくわい。プハプハァ♪」
・・・^^;;

 さて、不憫な三毛姫のことは一旦忘れて、ここはお上の意向も直には届かぬ他藩の領地。しかも堅城の誉れ高い猫月城。忍び込むにも勝手がわからず、いたずらに堀端をぐるぐる歩き回るもんもん介。
【もんもん介】 「さて。如何致したものか。」
思案に暮れてるもんもん介の耳に、場内よりだれぞの出て来る物音が。
【軽そうな男】  「そりでは拙はちょっくら街に春を愛でに参ってくるぞよ〜♪」
 門番にそう軽口を残し出て来たのは、薬箱を手に下げたいかにも軽薄そうな侍。もしやこれが件のご侍医ではともんもん介、侍の後をひたりとつけて猫月藩城下町のほうへ。


 ここは猫月藩城下町。
その中でも一際華やかな灯に彩られた色町に乗り込んだ件の男。後をつけてきたもん1144675987902363.jpgもん介はその門前に佇み、心から一言。
【もんもん介】 「うーぬ。わしも、いたしたい。」
・・・。
 今は大事の途中、それも叶わぬゆえ仕方なくもんもん介、入り口に上りこみ、腰のものをはずしながら、
【もんもん介】 「おーい。女将はおらぬか」
【女将】 「あらいらっさいまし♪この店は初めてでございますか?」
 出て来たのは年の頃は大年増なれど、肌の色雪のごとく、品のよい顔つきをした女将であった。
【もんもん介】 「うむ。いや女将、なかなかに繁盛しているようじゃの。」
 そういいながらもんもん介、一発でクラッときた。


【女将】 「それがそうでもないんですよ。お殿様が御病気になられてからこっち、取締やら上納金の加増やらでなかなかに大変なのでございますよ。」
 これはいい方向に話が向いてきたともんもん介、話をうまく誘導しながら、何気に女将の首筋に息吹きかけたり手を握ってみたりと、そっちのほうも忘れないから大したものである。
【もんもん介】 (ふっ♪)「ほほう、お殿様が倒れたと。では今の御時世はどなたが?」(ぎゅっ♪)
【女将】 「あ♪」「い、今は江戸家老の狸腹黒太夫様が権勢を奮ってらっし1144676007278994.jpgゃるとか?」
「うっ♪」

 ますます図に乗って女将への攻撃を強めるもんもん介であった。
【もんもん介】 (ほれほれ♪)「今店に上っていったのは、その狸殿と縁続きの、御侍医殿ではないかの?」(ここかここか?^m^)
【女将】 「ひっ♪」
「そ、そのとおりでございます。よく御存知で?」
「あぁっ♪」

 はや夢心地の女将はこうして洗いざらいしゃべらされたのである。


 一刻ほど時がたち、
【もんもん介】 「なかなかに楽しい一時であった。しかし参らねばならぬ時が来たようじゃ。」
 二階から件のご侍医が降りてくる気配を察し、身形を整えながらもんもん介は、しとどに横たわる女将にそういった。
【女将】 >「・・・お侍さんは、私をだしにしてお二階の人を見張ってらっしゃったんですね?1144676233492593.jpg 悪いお方。」
 伏せ目がちの流し目で軽く睨まれたもんもん介、慌てて、
【もんもん介】 「い、いや女将。今の一事は拙者心より臨んだことぞ。いやほんに。」

 クスクスっと笑うと女将は、晴れやかに、
【女将】 「いいんですよ、弁解なさらずとも。」
「どうやら貴方様はご病気のお殿様、それに行方知れずとの噂の三毛姫様お味方のご様子。どうか御武運を。」

 なんと女将はすべてを見通していたようである。
【もんもん介】 「女将、おぬしはほんにええおなごじゃのう。拙者、姓は早乙女名をもんもん介、人よんで旗本退屈ニャンコと申す。縁があればまたあいまみえようぞ。ぷはぷはっ♪」

ニカッと笑ってそういい残し、でわでわサラバとご侍医の後をつけて城へと取って返すもんもん介。
なにか言いたげな風情で、しかし黙って見送る女将。



 いよいよ猫月城へ乗り込むもんもん介。果たして無事お殿様救出なるや?
 続きは次幕にて。 第三幕は、これまで〜m(__)m

2006/04/09
旗本退屈ニャンコ/第二幕 「陰謀」
【狸家老】 「これはこれは三毛姫。どうじゃ?少しは考えは変わられましたかの?」
 草深い山道を登ってきた一丁の駕篭が三毛姫のいる庵の前に到着し、2-1.jpg中から初老の侍らしき者がそう三毛姫に声をかけてきた。

 その姿、腰に挿してるものといい服装といい、軽からざる身分が窺える。しかしかぶっていた頭巾をはずしたとたん、物陰に隠れて見ていたもんもん介は思わず呟いた。
【もんもん介】 「うはっ。・・こりゃ見事な悪人面だわい。プハッ♪」
もんもん介のいうとおり、初老の侍は欲情に満ち満ちた顔つきで三毛姫の全身をねめ回し、テラテラ光る脂ぎった顔を長ーい舌でベロベロ嘗め回す始末。到底人品卑しからざる人物には見えない。
【もんもん介】 「こやつは姫をここに捕らえた悪人におそらく相違なかろう。が、果たして今飛び出してやっつけてしまっていいものかどうか。はて?」
軽はずみで軽率で頭も腰も軽いもんもん介がいつになくそう慎重に考えていると、三毛姫がまるで彼に語るがごとく話し始めたのである。

【三毛姫】 「狸っ。我が父君が病に臥せったのを期に家老職を悪用し藩政を私物化。そしてあろうことか私をか1144561301454653.jpgどわかし、このようなところへ幽閉するとは。それが家老たるそちの為すべき所業ですか!」
 そう言い放つ三毛姫に、狸家老は薄笑いを浮かべた。

【狸家老】 「そう物分りが悪いとは、姫には失望致しましたぞ。」
「それがしは我が藩のため、病の床に伏せっておられる姫の父上様である殿に代わって、藩政改革を進めているに過ぎんのですぞ。」
「しかし藩主の病が長引く中、我が領民の中からも動揺の声が隠し切れず、姫君にはなにとぞ、藩のため、お父上のため、我が息子斑左之門とのご婚儀の儀を承諾して頂きたく・・・」

【三毛姫】 「おだまりなさいっ。」

【三毛姫】 「なにが藩のため、父上のためですか。すべてはそなたの息子を猫月藩藩主として据え置かんが為の謀略っ。汚らわしいっ。」1144561316122920.jpg
 もんもん介は二人の会話聞いて、おおよその事情は飲み込めた。
 でわでわと、おっとり刀で二人の前に登場しようとしたその時、狸家老の次の一言がもんもん介の足をピタッと止めることとなった。
【狸家老】 「そのような我侭ばかりゆうておられると、父君のご病状にも差し支えませぬかな?」

【狸家老】 「新しい御侍医は優秀なれど、ほれ、薬湯をおつくり差し上げる時に、なにかのはずみで手元が狂う、ということも無いわけではないですからな。」
 嫌らしい顔をなお一層醜く歪ませてそうのたまう狸家老。

三毛姫は美しい毛並みをブルブルッとふるわせ、
【三毛姫】 「おのれ、卑劣な・・。く、口惜しい。」
というのが精一杯の様。
 どうやら病の殿は、悪家老一派によって生殺与奪の権を握られてるらしかった。1144561330329416.jpgこれではもんもん介うかつには動けない。

【狸家老】 「では気がお変わりになられるまで、姫にはまだちとこの庵にいてもらわねばなりませぬな。愚息斑左之門ともども、この狸めも姫のお輿入れ、心よりお待ち申上げておりますぞ。ぐはっ、ぐはっ、ぐわはははっ♪

高笑いを残して悪家老、狸腹黒太夫は共の者とともに庵を後に。
 さてもんもん介。三毛姫のほうにはまずは差し迫ったるものはなし、それより件の猫月藩藩主のほうをなんとかするのが火急の件、と心を決め、
【もんもん介】 「姫っ。このもんもん介、委細しかと承知仕りましたぞ。まずはそなたの父君を危難より救い出し、1144561440167369.jpgそののち必ずや姫をお迎えにまいろう所存故、姫には今しばらくのご辛抱をっ。では御免っ。ぷはっ、ぷはっ♪」
そう言い残すや、狸家老の降りていったほうへ脱兎のごとく駆け出すもんもん介であった。

【三毛姫】 「もんもん介様・・。」


 悪家老一派の悪巧みを粉砕すべく、単身猫月藩へ乗り込むもんもん介。その帰りを待ち、春の朧月夜を一人静かに仰ぎ見る三毛姫。
 旗本退屈にゃんこの活躍、いよいよ佳境へ−−。
 これにて第二幕は、幕。第三幕「猫月藩百万石」の上演まで、しばしご猶予をm(__)m

2006/04/07
旗本退屈ニャンコ/第一幕 「出会い」
【前口上】
え、この物語、実は以前使用してたブログ(現在休止中)に連載してたんですが、まだ完結してません^^;
新しいネコ友も増えたことだし、現在出来てる五話までの話を再掲載していきながら、完結を目指していこうかと思います。
本日は、その第一幕でございますm(^^)m



 今は昔元禄の中頃、お江戸八百八町賑やかかりし頃のお話。
taikutu.jpg
 無益ながら千二百石の旗本直参、気楽な身分のこのにゃんこ。姓は早乙女、名はもんもん介。股間(≧▽≦)に三日月形の向う傷。人呼んで「旗本退屈にゃんこ」と呼ばれておりました。
さていつものように本所の屋敷を抜け出したもんもん介、桜もぼちぼちほころぼうかという花のお江戸を今日も一人、ぶらぶらと散歩しておりました。

【もんもん介】 「いや〜、よい天気じゃ。陽気に誘われて歩いてきたが、一体ここはどのあたりかの?プハッ♪」
 切り株に腰掛け、汗をぬぐいながら休んでいるもんもん介の目に、異様な光景が飛び込んできました。
【もんもん介】 「ややっ」


1144407872453677.jpg そこには見目麗しい女人が、あられもない格好で身体を清めてるではありませんかw
 気配を察してきっと顔を上げたその女人。

【三毛姫】 「そこから覗いているのは何者です。わらわを猫月藩百万石藩主、白猫太ゑ丞が娘、三毛と知っての狼藉ですか?」
凛とした声でそう言い放たれてもんもん介ははっと我に返り、言い分けを始めました。
【もんもん介】 「いやいやそうではござらん。散歩しておったらこのようなところに出て、ふと見ると三毛姫の姿が目に留まっただけでござる。いや、これはまことに失礼仕った。プハッ♪」


1144407893759810.jpg【三毛姫】 「そういうことでしたらお許し申上げましょう。早くここをお立ち去りください。」
そういわれても、このまま去るのは余りに惜しい。股間(≧▽≦)の「退屈の虫」がムズムズしてきたもんもん介は、三毛姫の肢体をチラチラと盗み見ながらこう尋ねた。
【もんもん介】 「ところで三毛殿は、何ゆえこのような草深き庵に一人でお住いか?大身百万石の姫君の諸行にしてはちとおかしい気がいたすが?」
よく見ればこの庵、造りは立派だが幾重もの鉄柵に囲まれてものものしい雰囲気。共の者の姿も見えない。しかも門には外側から大きなかんぬきと錠前がかけられている様子。もんもん介ならずとも首をかしげるところである。


1144407908393757.jpg【三毛姫】 「貴方様のお名前は?」
【もんもん介】 「おおっ。そういえばまだ名乗っておらぬかったな。拙者、姓は早乙女名はもんもん介。股につきしこの傷は、天下御免の向う傷。人呼んで、旗本退屈にゃんこと呼ばれております。プハッ、プハッ♪」
【三毛姫】 きゃっ。(/ω\*)
「そのようなモノ、早くお仕舞いくださいっ」

やんごとなき身分の姫は、袴の裾をおっ広げて見せるもんもん介に真っ赤になりながらも、
【三毛姫】 (/ω・\)チロリンコ
そこはうら若き娘御。興味津々のようでもあるw
しかしもんもん介の場合はそんなもんじゃないww 姫と自分とのこんな↑あられもない姿を想像して、向う傷がうずきっぱなしだったのである。
おいたわしや、三毛姫・・・


1144407926023226.jpg そのとき、山の下のほうからガサガサと誰か近づいてくる音が!
【三毛姫】 「もんもん介様、お隠れになって!」



三毛姫は何故このようなところに囚われてるのか?股間に向う傷を持つもんもん介の、この後の劣情あふれる((爆))活躍は如何に?
どちらに転んでも不幸が約束されたような三毛姫に、果たして幸せは来るのか?

波乱を含みながら、第一部は、幕m(__)m