朝から早めの検診に向かうため準備。
ニャンズの検診用のケージにタオルを敷き玄関へ。
私も着替えが終わり戸締まりに火の元を確認し、「くお」を抱き
玄関のケージにいれ車へと・・・。
すると・・・エンジンをかけ車が走り出して5分もしない内に
「くお」が急変。
口を大きく開けて息をし始め、目を大きく見開いて・・ゼーゼー言い始めた・・・唾液も粘着質で大量にでている・・・
どうしよう!どうしよう!
運転しつつ、もう家には引き返せない・・
気持ちが不安で一杯になった。
とにかく「あと少しで獣医さんとこだから・・」と
「くお」を撫でながら片手運転で飛ばした!
駐車場に車を止めるなり・・急いで獣医さんのドアを開け
「あの〜〜〜〜くおの息づかいが・・」
「えっ?急いで酸素します、入って!!」「入って!!!」
「くお」は息が出来ないのか?のたうち回る・・・。
「触るな・・・苦しいんだ!」と言っているように・・・。
とにかく酸素補給・・・酸素がないと脳まで駄目になる。
バタバタ苦しむ・・瞳孔もおかしい・・・。
先生も少し覚悟を・・・とのニュアンス。
こんなにも息が出来ないことは苦しいんだと(T^T)(T^T)で
「くお」を見つめるだけの私でした・・・
そんななか「くお」は「癌」ではないことが判明した。
「くお」は非腫瘍性の肺疾患。でも明確な病名は不明とのこと。
癌ではない!の嬉しいはずの結果にも、のたうち回る「くお」を横目に明るい気持ちになれず涙しか出なかった・・癌じゃなくてもこんなに苦しんでいる現実が胸に突き刺さった・・。
残された肺で生きていく事への不安もよぎった・・。
一時間を過ぎても呼吸は変わらず・・先生もどうすべきかを悩んでいらした。私がもうこんな状態ならこれ以上の治療を望まないこと家での看取りを漏らしたから・・・。
とにかく帰宅するにしてもまたこんな状態なら車にも乗せることすらできない。先生はとにかく車の中と家での酸素補給が出来るように手配をしてくれるとのこと・・・。とにかくこの呼吸が良くならなくては・・何も進まない・・・。
「くお頑張れ!くお!!!」と色んな言葉を話しかけた。
あんなに苦しそうにしていても、私の呼びかけに尾で反応。
体半分よだれでいっぱい・・。「くおくおくお・・・・」
一時間半を過ぎた頃、口がようやく締まり呼吸が落ち着いてきた。
「すごい!くお」「さすが!!くお」よくぞ頑張った!と撫で回した・・・。
先生はその状態を不思議そうに
「本来の肺疾患からの呼吸困難ならこの状態まで良くなるとは
想えない、興奮からの呼吸困難による酸素不足で脳からの反応かも・・・」と。
少し勇気が湧いてきた・・・。
「くお」もその言葉を聞いていたのかな?
丁度、くおは反応も瞳孔も落ち着き、家にいるときの顔になってきた・・(写真)
そして・・また一時間近く過ぎた頃、なんと何かを探す顔・・・
そう!これは家でご飯を食べるよ!の顔!!
「まじかよ?くお!」・・・?????
「先生、もしかしたらご飯が食べたいのかも知れません」
「ん?食べますかね?? a/d缶開けてみましょう!」
すると「くお」は缶の開く音に「ウニャ!」と
「それそれ!それが食べたかった」と言わんばかりに
ぺちゃぺちゃと舐め始めた・・・。
さっきの苦しみが嘘みたい!嬉しくてまた涙が出た。
泣いてばかり・・。
先生はその様子に感心して
「酸素補給でここまで落ち着いて食べるなら肺以外は本当に問題がないと言うことですし、今日は無理させずに家に帰りましょう・・。ステロイドはどうしますか?」
「まだ諦めたくないので注射でお願いします」と答えました。
そして先生はお昼ご飯の時間を割いて酸素屋さんに足を運んでくださり、安価で在宅酸素の装置を借りてくださった。
その後も
「家に帰るのに一人で運転して又呼吸困難に陥ったら大変なので・・・」と、くおは酸素を補給しながら私が抱いて
先生の奥様の運転で何かの時にと先生まで同乗してくださるとのこと。・・またこのお気持ちに涙が出た・・。
こんなにも優しく命に接してくださることに・・感謝と感激の涙でした・・・。
幸い「くお」は先生も一緒だったことに安心したのか
何事もなく酸素補給で帰宅できました・・・
お支払いもまた後日で・・・と言い残し先生は残った二十分程度のお昼休みに向かわれました。
家についたのは三時まえ・・・。長い長い六時間だった・・。
もう駄目なんだと覚悟したせいか
息づかいが荒くとも、今まだ生きている「くお」が居ることに
しあわせを感じました。
諦めなくてはならないときは又やってくる。。。
でも今は生きようとする「くお」を信じなくては・・・
落ち込んでいる暇など無いこと・・
涙ながらに「くお」を抱きしめて痛感した・・・。
がんばるよ!今日あの苦しみに勝ったんだから!!
負けないよね・・・まだまだ生きよう!
一緒に生きよう!!
気付いたら私も「くお」の横でうたた寝していました・・・。
目ざめたら「くお」・・
「起きた?心配かけたね・・ボクはまだ生きていたいよ」
って言って聞こえた。
近くにはちびもぎ〜も居た。。
しあわせ重ねていこう・・・。この子達と
私たちだけのしあわせ・・・。
また泣いた・・・・。目が腫れた・・・・。
今日は梅雨なのに雨のない空のかわりに
わたしが涙雨の一日でした・・・・。