近所のお餅屋さんに堕ちていた小さな天使・・・ これは羽の折れた小さな天使とのささやかなお話・・・

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May 22, 2006
学校帰りに・・・

1148303465704329.jpg育児疲れのママ

 

 今日の学校帰りに、顔見知りの猫ママと出会った。

前会った時よりも、痩せていてやつれていた。

育児疲れのせいだろうか、だが、鳴き声は元気であった。

私が近づいていくと、最初は早歩きで逃げていたが、しばらく後を付いていくと、諦めたのか立ち止まって、

「にゃぁ」

頭くらいなら撫でてもいいわよ。

そんな風に、鳴いてくれた。

私が頭を撫でると、目を細めてくれた。

とても癒されたひと時であった。

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May 13, 2006
お嬢様猫・・・

1147446808707246.jpgお嬢様猫に出会った・・・

 今日、学校から駅へと向かう途中、ふと横を見ると白サバのような模様をしたお嬢様っぽい猫がいた。

ここでは、お嬢と名付けよう。

お嬢は、家の中から外をぼぅっと眺めていた。天使と同じ金色の瞳。見ただけでふわふわしていそうな毛・・・。近くに行ってよく観察したかったが、相手は民家の敷地内、さすがの私も不法侵入は犯さなかった。

May 10, 2006
家族・・・

1147269049174899.jpg 自然と天使は私達の家族になった。本当にいつのまにか、だった。

右の写真は私が初めて天使をだっこしたときの物だ。その時、私は思った。

{あぁ、この子がいないと私は生活できないんだろうな。}

そう思った。

天使の過去を遡るのはこれまで・・・。これからは、現在の天使の様子、私が放浪中に出会った猫達の話を書いていきたいと思う・・・。

 

May 09, 2006
腹・・・

1147185278099547.jpg 私達や我が家に慣れてきた天使・・・。

ある日、私達と天使がリビングでなごんでいると、

「クゥ〜?」

と奇妙な音がした。

私が振り返ってみると、天使が腹を出して寝ていた。こんな天使の姿を見たのは、これが初めてだった。私が触っても、なんの反応もない・・・。死んでいるのかと思った。

 

May 06, 2006
こけし天使

1146925495206617.jpg 猿に触られるのも、慣れた頃・・・。

ある日、私はなにを思ったか、蜜柑が入っていた籠をひっぱり出してみた。

[ぴったりだ・・・]

そう思うと、絨毯の上でまどろんでいた天使を抱き上げ、蜜柑が入っていた籠に天使を入れた。

私が想像していたのを上回る光景だった・・・。

右の写真を見ての通り、まさにこけしだ。私達はひとしきり笑い転げると、次に写真を撮った。私の中の、面白い光景ベスト5に入る出来事だった。

天使と・・・

1146842062735990.jpg 天使の体調が回復しきったころ、私達のもう一人の家族と天使を対面させた。

ここでは、猿と呼ぼう。落ち着きのないミニチュアダックスフンドである。天使が我が家に来た時、蚤が移ってはいけないという理由で、近所の祖父母の家に預けていたのだ。

 

二人を対面させると、天使は聞いた事のない声で、

「フシャァァァーーーーー」

と猿に向かって威嚇した、しかし猿はひるむ事もなく、天使に突進。華麗な鼻さばきで、毛の逆立った天使を、コロンとひっくり返すと、天使の顔を舐めまくった。最初は、天使も抵抗したのだが、敵わないと思ったのかしばらくすると、諦めてされるがままになっていた。

見かねた祖母が、

「やめんねっ!!!!!」

と言うと天使を抱き上げた。私が、

「大丈夫〜?」

と言って天使に近づくと、ぷ〜んと臭いが漂ってきた。猿のよだれでデロデロの天使からだった。洗わなきゃな。そう思った・・・。

May 04, 2006
天使の舌

1146742832370200.jpgそれから、一週間程経ったある日の事・・・

寝たきり生活から卒業し、私達にも慣れだした頃

ソファーを背にして舌を出して天使が寝ていた。

私は、感極まって天使に触ってみた。すると、触られているのに気づかないのか、そのまま爆睡。

ついでに爪楊枝を口に突っ込んだら、まだ爆睡。

こいつは大物になる・・・。そう思った日であった。

May 03, 2006
金の瞳

1146645082173367.jpg我が家に目つきの悪い天使がやってきた。

天使は、我が家に着くとすぐにプラスティックのベッドに寝かされた。寝返り一つうてない程に、衰弱していて、食事は病院からもらった流動食をスポイトで飲ませた。それに、蚤除去の薬を注していたから、これでもかと言うほどにご臨終された蚤がタオルにポロポロ落ちていた。

さて、ここで私達はしばし模索した。蚤のついたタオルをどうするか、我が家はマンションの7階にあるのだが結局、階下の方には申し訳ないのだが、ベランダからタオルをパンパン叩いて蚤を落とす事に決定した。

 

その間、天使は瞬きもせずその金の瞳を空中に漂わせたままベッドに横たわっていた。私はまた、天使に恐怖を覚えた・・・。

May 01, 2006
折れた翼

私が、手を伸ばすと小さな天使は顔を上げて私の目を見た。

その天使の顔は片目は、目ヤ二で閉ざされ、体は蚤だらけだった・・・

普通は、

[こんな汚い猫、触るのも嫌だ]

と思うかも知れないが、その時の私達は普通ではなかった。

私は、その小さな天使を抱え上げ、母は携帯で猫好きの知り合いに、近くに動物病院があるかを聞いた・・・

 

動物病院に着くと、すぐに診察室へ通された。

慌てる私達を他所に、獣医は冷静に天使の治療をしていく。

閉ざされた瞳は、生理食塩水を染み込ませた綿で軽く擦ると、

金色に、か弱く光る瞳が現れた・・・

「目ヤ二でくっついてただけだね」

獣医は軽い口調で言うと、助手に

「レントゲン一応撮ってみよう」

そう告げると、天使を抱き、助手を引き連れて奥に消えていった・・・

しばらくして、レントゲン写真を持って獣医が診察室に戻ってきた、

天使は助手に抱かれて獣医の後に続いた。

「う〜ん、見えるかなこれ、骨盤折れてるね」

私達にレントゲン写真を見せるとそう言った。

「は!?」

私達は声をそろえてそう言った。

「骨盤が折れてるの、多分車と接触したか、人に蹴られたか・・・」

獣医は痛々しそうにそう言った。

「治す事はできるんですか?」

母が聞いた。

「治療と言う治療はできないね、これくらいの子だと骨がバターみたいにやわらかいから、ボルトが刺せないんだよね・・・糠に釘だね」

獣医はそう言うと、天使を助手から受け取り、診察台に乗せた・・・

天使は、折れた翼をかばいながらこちらを向いた、

普通はここで「にゃぁ〜」と猫が鳴いて、潤んだ瞳で飼い主を見つめるのだろうだが、

天使は違った・・・、

{じと〜〜〜〜}

ひねた目でこちらを見つめていた・・・

私は、小さな天使に恐怖を覚えた・・・・・

 

 

 

Apr 30, 2006
初めての出会い・・・

    1146396106678359.jpg               この天使に出会ったのは、2年半前・・・

近所のお餅屋さんの前に、折れた翼をプルプル震わせてうずくまっていた。

私と母親が近づくと、

「たすけて・・・」

小さな天使は、か細い声でそう言った。