人が信じられなくなった猫がいる。
自分に餌をくれる人でさえも、不信の対象でしかない。
生きるためには仕方がないと思って、餌だけはもらっているらしい。
触れようとすれば威嚇し、噛み付いてくる。
でもそれは仕方がない。
かつて人間が彼女にした残酷な仕打ちを思えば・・・・
最近知った悲しい事実。
駅前のシロの後肢の先は、事故ではなく人間の虐待によって奪われたのだそうだ。
彼女のパートナーのキジトラ、彼の尻尾も人間が切ったらしい。
昨日3匹の仔猫と寝ているシロに近付いてみた。
寝ていた彼女はムックリと起き上がり、私を威嚇した。
私はもう何年もシロに声を掛けてきた。
だから受け入れてもらえるかも、と期待していた。
でもやっぱりダメだった。シロは私の手を引っ掻いて、離れていった。
人を信頼しきっている我が家のトマ嬢。
シロや仔猫たちにも、こんな穏かな表情をして欲しい。
人とは何と罪深くて残酷な生き物なのだろうか!! シロの仔猫は3匹いる。
父親似のキジトラが2匹、シロに似た白猫が1匹である。
この子たちの家族を探したい。
そしてこの仔猫たちを、シロの産む最後の仔猫たちにしたい。
シロを捕獲して手術してやりたい。今その方策を考え中である。