誤解されるかもしれないことを覚悟しつつ、私は宣言する!!
墓めぐりは楽しい♪のである。
日本庭園と同じく、お墓も人の想像力を刺激する。
人が多く集う鶴岡八幡宮から少し離れたところに、ひっそりと建つ墓がある。
かつて日本の統治者だった人の墓なのに、訪れる人はごく僅か。
鶴岡八幡の喧騒と比べていかにも淋しい。
ここに眠るのは源頼朝。
昨日の最明寺入道時頼のお墓同様、非常に簡素である。 頼朝は流人の身から、日本の統治者にまでなった。
彼は自分と血を同じくする弟たちを殺した。
その結果、源氏は三代で滅び、北条氏が後を襲った。
彼の妻である北条政子は、源氏の血を持つ我が子を結果的に殺した。
彼らにとって、肉親の情愛というものはなんだったのだろうか?
北条政子の墓は、鎌倉五山第3位の寿福寺にある。
尼将軍の墓もやはり簡素、昨日紹介したやぐらに建てられている。そしてすぐ側には、彼女が殺した三代将軍実朝の墓もある。
寄り添うように建てられた墓を見ていると、つい想像する。
生前この親子は触れ合うことがあったのだろうか?
寿福寺には猫好きの作家として知られる、大佛次郎(おさらぎじろう)の墓もある。
墓の所在が分からずに探していたら、同じように探していた初老の男性が、
見つけて声を掛けてくださった。
墓めぐりは楽しい。一度騙されたと思って、やってみてください。
ただし・・・・多少は歴史の知識が必要かもしれない。
旅に出る前にちょっと勉強、それから現地、帰ってきてから復習。
旅を2倍3倍楽しめますよ〜