私の住むマンションは、車通りの多い道筋にある。
その道の向かい側に、廃屋となって久しい元飲食店がある。
そこにはいつの頃からか、キジトラの猫たちが住み着いていた。
その猫たちはいつの間にか姿を消してしまった。
あの子たちはいったい何処に消えてしまったのだろう。
飢えて死んでしまったのだろうか?
そもそもあの子たちは誰が遺棄したのだろうか?
飲食店の元経営者だろうか?それともこれ幸いと廃屋に遺棄した人間がいたのだろうか?
去年の夏、ここで2匹の雌猫が仔猫を産んだけれど、成長したものはいたのだろうか?
この子たちに餌を与えることは簡単だけれど、それで根本的な解決になるわけではない。
助けようと思うなら、まず彼らに避妊去勢手術を実施しなければならない。
そんなことを考えているうちに、月日は流れていき、彼らを見かけることはなくなった。
日本中にこんな猫たちがたくさんいる。
なかには人間に手を差し伸べられ、幸せな生涯を送るものもあるだろう。
でもほとんどが人間に邪魔にされて苛められ、飢えて渇いて死んでいくのだろう。
特に哀れなものは、酷い虐待を受けて殺されている・・・・。
消えた猫たちは少しでも人間に愛されたのだろうか?
彼らを助けることはできなかったのだろうか?
考えても考えても疑問符だらけ・・・・どうすればよかったのか答えは出ない。
写真は駅前猫。この子は元々飲食店に住み着いていた子ではないかと思う。
この子以外で生き残った子はいるのだろうか?