トマの猫生は波乱万丈と言ってよいと思う。
トマが私の住むマンションに捨てられたのは6/1、我が家にやってきたのが翌6/2。
そして本格的に我が家で保護されたのが6/17・・・・。
では6/3以降トマはいったいどこにいたのだろうか?
実はトマはマンションの住人に一度拾われていた。6/3の午前中まで我が家の庭で遊んでいたトマは、いつの間にかその姿を消した。
誰かに拾われたのなら良かった!と思いつつも、私は釈然としなかった。
その時私の脳裏にはある人物が思い浮かんでいた。
もしその人物が拾ったのなら喜ぶことなどできない!!
そして私の勘は、悲しいことに大体当たるのだった。一週間後、私は偶然にその人物がトマと遊んでいる姿を目撃する。
その人物は以前仔猫を拾って育てたものの、きちんと面倒をみることが出来ずに死なせていた。
その仔猫はいつもトマシーナ家に来たがっていた。
猫だって馬鹿ではない!自分の生命を預けるべき人間は心得ているのだ。
でも他人のものと分かっている猫、どうすることも出来ず、結局その子は悲しい生を終えた。
おそらく保健所に持ち込んだのだろうと思われる。
トマも同じ運命を辿ってしまうのか・・・・
私は心配で心配で堪らなかった。しばらく様子を見る必要がある!
悶々としている私に父が言った。
『大丈夫!仔猫は絶対に我が家に帰ってくる』と。
そう、父は確信していた。
絶対に今度も面倒をみることができずに、猫を外に不用意に放すだろうと。
そして6/12の午後、トマは再び我が家へやって来た!!!ケージで保護されているトマ。
夜はこのケージの中でネンネしていた。ケージの中で小首傾げポーズをするトマ。
この写真を里親募集のチラシに使用した。