心から慈しんで育ててきた。でも後悔していることがある。
もう少し私にきちんとした知識があったならば、死なせずに済んだかもしれないと思うから。
マリと暮らし始めた20年前、猫はまだまだ放し飼いが当たり前だったし、
不妊去勢手術も今ほど必要性が叫ばれていなかった。
そして猫のウィルス性疾患に関する情報はほとんどなく、ワクチンを接種する必要性など露ほども感じなかった。
私がウィルス性疾患に関する知識を得たのはつい最近、トマを保護してからだった。
里子に出すための必要条件と思い、トマには3種混合ワクチンを接種した。
今思えばその時にチョロやポンにもワクチンを実施すればよかったのだが、
それまで特に病気らしい病気もしていなかったので、
『まあ後でやればいいか』になってしまった。
『先住たちにもワクチンをしよう』と父と話し合ったのは、年が明けてからのこと。
トマの接種時期に合わせて、この4月に3匹同時に実施する予定だった。
でも遅かった・・・・。
ごめんね、ポンちゃん。
もっと早くにワクチンを接種していれば、そうしたらこんなにも早く
お前とお別れせずに済んだかもしれないね。
本当にごめんね、ポンちゃん。
発病し呼吸が苦しそうなチョロ(手前)とポン。
この写真が生きているポンを写した最後の写真となった(2/25撮影)
この3日後の2/28にポンはあの世へと旅立った。